「うちの子、元気そうだから大丈夫」――猫を飼っていると、ついそう思ってしまうことはありませんか?
実は私も、ロンを迎えて最初の頃はそうでした。毎日ご飯もしっかり食べて、よく遊んで、甘えてくれる。
「この子は健康そのものだな」と安心しきっていたのです。
ロンがある時期から3日続けて吐くようになり、心配で病院に連れて行きました。
注射と薬で吐き気は落ち着きましたが、その時先生にトイレのことも相談したんです。
使用後の塊がリーより小さくて、ポロポロ崩れてしまうのが気になっていて。
先生には『問題ない』と言っていただけてホッとしました。
でもその時気づいたのです。普段から小さな変化に気づいておかなければ、相談する材料すら持てなかったと。」
問題の本質:「元気そうに見える」は危険なサイン
猫が病気を隠すのは「意地悪」でも「飼い主を困らせたい」からでもありません。
野生の猫にとって、弱った姿を見せることは天敵に命を狙われることを意味していました。
そのため、どんなに辛くても平気な顔をするのが猫の本能として刻み込まれているのです。
つまり、猫が「いつも通り」に見えるからといって、健康とは言い切れない。
この認識のギャップが、発見の遅れにつながっています。

猫が症状を隠してしまう3つの背景
その1:猫は痛みに強く見えても実は我慢している
猫はストレスや痛みを行動に出しにくい動物です。関節炎になっても「ジャンプしなくなった」
という変化だけで痛みを訴えないことが多く、飼い主が気づくのが遅れがちです。
うちのリーは以前、高い場所へのジャンプが減っていた時期がありました。月に2回爪切りをするのですが、
その時、1本爪がなかったので、ケガをしていたのを、知らなかったのです。
その2:猫に多い病気はじわじわ進行するものが多い
腎不全、糖尿病、甲状腺機能亢進症など、中高年の猫がかかりやすい病気は、
症状がはっきり出る頃にはかなり進行していることがほとんどです。
特に腎不全は、腎機能が75%以上失われるまで目立った症状が出ないとも言われています。
その3:飼い主が「気のせい」で流してしまう
「最近水をよく飲む気がする」「少し痩せた気がする」「ちょっと元気ないかも」―
これらは重大な病気のサインかもしれません。
でも、「気のせいかな」「年のせいかな」と流してしまいがちです。猫がそっと出してくれているSOSを、
見逃さないでほしいのです。
見逃せない早期サインを知ろう
猫の体調変化を早期にキャッチするために、以下のサインに注目してください。
水を飲む量が増えた:腎不全・糖尿病・甲状腺機能亢進症のサインかも
トイレの回数・量が変わった:下部尿路疾患や腎臓病のサインかも
体重が減ってきた:様々な病気で体重減少が起きます。特に中高年猫は要注意
毛並みが悪くなった・毛づくろいをしなくなった:体調不良、痛み、うつ状態のサインかも
高いところに上らなくなった:関節炎・筋力低下のサインかも
声が変わった・鳴き声が増えた:認知症・甲状腺の問題のサインかも
ロンの場合、最初に気づいたのは「水飲み場に何度も行く」行動でした。
それまで1日1〜2回程度だったのが、気がつけば5〜6回になっていた。小さな変化こそが、命綱になるのです
今日からできる3つのアクション
1. 毎日の「5秒チェック」を習慣に
ご飯をあげるとき、抱っこするとき、目と手でサッと確認。体重の変化
(背骨や骨盤が触れやすくなっていないか)、目やに、口臭、毛並みをチェックするだけでOKです。
2. 月1回の体重測定
体重計に乗せて記録するだけ。100〜200gの変化も大切なサインになります。
私はスマホのメモアプリにリーとロンの体重を毎月記録しています。

3. 春の健康診断を予約する
2026年の春は、多くの動物病院が春の健康診断キャンペーンを実施しています。
血液検査・尿検査・触診がセットになったプランが多く、
腎機能・肝機能・血糖値などを一度に確認できます。「何もなければ安心」「何かあれば早期発見」、
どちらに転んでもメリットしかありません。
まとめ:愛猫の命を守るのは、日々の小さな気づき
猫が体調不良を隠すのは、その子が強くて賢いからこそ。
でも飼い主が小さなサインに気づいてあげることで、命を守ることができます。
うちのロンもリーも来月で3歳。若くても油断は禁物と、
毎年春に2匹一緒に病院へ連れて行くことにしています。
検診で「異常なし」と言ってもらえる日が、私にとって何より安心できる瞬間です。
日々の観察+年1〜2回の健診が、愛猫との時間を長くする最強のケア。
ぜひ今春、動物病院に連れて行ってみてください。
保護猫についてもっと知りたい方は、このブログの保護猫カテゴリもぜひご覧ください。
リーとロンを迎えた経緯や、保護猫を迎える際のリアルな体験談もまとめています

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