①「またやってる…かわいい」のその先へ
猫を飼っていると、必ず目にするあの行動——やわらかいブランケットや飼い主のひざの上で、
前足を交互にムニムニと動かす「ふみふみ」。
見ているだけで癒されますよね。うちの茶トラのリーも、もうすぐ3歳になるというのに、
夜になるとわたしのひざに乗ってきて、うっとりした顔でふみふみをしています。
「かわいいなあ」と眺めているうちに「でも、なぜやってるんだろう?」と気になったことはありませんか?
ふみふみには、猫の深い感情と歴史が詰まっています。
②問題の本質:単なる「かわいい癖」ではない
多くの飼い主さんがふみふみを「単なるくせ」や「習慣」として見ていますが、
実はこの行動には複数の心理的・生物学的な背景が存在します。
場合によっては、ふみふみがストレスや不安のサインであることもあるのです。
「かわいい」だけで終わらせると、猫のSOSを見逃してしまうかもしれません。

③ふみふみには3つの背景がある
ふみふみの起源は、子猫が母猫のおっぱいを飲むときの行動にあります。
前足でおっぱいのまわりをもみほぐすことで母乳の出をよくしていたのです。
この動作が「安心・幸福感」と結びついているため、大人になっても気持ちがほぐれるときに自然と出てきます。
うちのロン(キジ白・もうすぐ3歳)は特にフリースのブランケットが大好きで、乗るたびに必ずふみふみ。
きっと肌触りが母猫の温もりに似ているのでしょう。
飼い主のひざや腕の上でふみふみするのは、その相手を「安全な母猫のような存在」
として認識しているから。
ふみふみしてもらえるのは、猫から最大級の信頼のしるしです。
リーがわたしのひざを選んでくれる理由を知ったとき、胸がじんとしました。
一方、落ち着かない状況や環境の変化があるとき、猫はふみふみによって自分を落ち着かせよう
とすることがあります。このケースでは毛布を吸ったり噛んだりする行動が一緒に見られることが多く、
「ウールサッキング」と呼ばれます。保護猫出身の子に多い傾向があり、ロンを迎えたばかりの頃も
似た様子が見られました。
④見分け方と対応——猫の「今の気持ち」を読む
ふみふみの意味を見分けるポイントは、表情・目の開き方・鳴き声の組み合わせです。
- 目を細めてゴロゴロ鳴きながら → リラックス・幸福のサイン
- 目を見開いて落ち着きなくキョロキョロ → ストレスや不安の可能性
- 毛布を噛んだり吸いながら → ウールサッキングの可能性、獣医相談を
リーがひざでふみふみするときは必ずゴロゴロ言っていて「幸せな子だなあ」と感じます。
一方ロンは新しい毛布が届いたとき、少し不安そうにふみふみしていたことがあり、
環境の変化が影響したのかもしれないと今なら思います。
見分け方を知っていれば、ふみふみはもっと豊かなコミュニケーションになります。

⑤今日からできること3つ
ふみふみの状況を記録する
いつ・どこで・どんな表情でするかをメモしておくと、愛猫の感情パターンが見えてきます
ふみふみ専用スポットを作る:
お気に入りの毛布やクッションを決まった場所に置くことで、猫の安心感を高められます
ストレスサインと区別する:
毛布を吸う・噛む・長時間止まらないなど気になる点があれば、かかりつけ獣医に相談しましょう
⑥まとめ:ふみふみは猫からの「大好き」
ふみふみは、子猫時代の記憶、信頼の表現、そして時にはストレスのサインでもあります。
どのケースであれ、それは猫の正直な感情の表れです。
リーとロンを迎えてから、ふみふみの意味を知ったことで、その瞬間がより特別なものになりました。
「なんとなくかわいい」から「この子が伝えてくれていること」へ——少し視点を変えるだけで、
猫との暮らしはもっと深くなります。
あなたの愛猫のふみふみ、ぜひ今夜じっくり観察してみてください。

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